珠洲の一箱古本市でした
今日は、以前からいっていたように、珠洲の一箱古本市に参加してきました。
このイベントについて少しだけ説明します。
本家の一箱古本市は、不忍ブックストリートさんというところが企画しているイベントで、そこはその名のとおり、不忍通りの通る谷根千(谷中・根津・千駄木という、東京の古い住宅街が残る地区)を拠点に、本屋さんマップを作っているらしいです。らしい、というのは、ぼくが直接見たわけではないので。その一環で、「『店主さん』が段ボール箱ひとつ分の古本を販売」するという、一箱古本市を主催しています。それぞれが自身の本を持ち寄り、一日店主となって小さな本屋さんをやるというイベントです。実はぼくは東京にいたころ、谷根千のあたりに住んでいたのですが、そういうイベントを見かけたことはありませんでした。でも雰囲気のいい古本屋とかブックカフェが多いところであることは確かで(最近では猫カフェなるものもありますが…)、とてもその手のイベントが似合うところだな〜と、納得しております。
それで、その一箱古本市というスピリットは全国に飛び火して、今では各地でやっているようです(実際何ヶ所かはわかりません)。
その珠洲版ということで、珠洲では年に数回、Nさんが企画していろいろなところでやっています。一日店主というのが妙に気持ちよくて、ぼくは数年前から常連になっています。
屋号も決めることになっているのですが、ぼくのお店は『古本 ヌーヴェル・メール』。かっこつけてます。あるときふと、
新しい海
という言葉が浮かんで、いつかどこかで使いたいと思っていていました。何かが生まれそうだ……。それで、そういえばヌーヴェルバーグという映画の世界の言葉があったよな…それはたしか「新しい波」という意味だったな、と思い、フランス語で「海」を調べたら「mer」とあったので、「新しい海」改め、「ヌーヴェル・メール(nouvelle mer)」としたのです。ちなみにちゃんと調べたところ、nouvelleは女性名詞を修飾するときの「新しい」で、ちょうど海も女性名詞とのことなので、多分これであっていると思います。パリにポン・ヌフというのがありますが、それは男性名詞につく…のでしょうか。わかりません。間違っていたら教えてください。
閑話休題。というわけで、古本ヌーヴェル・メールを含む全7店舗がが今日、出店されました。
その様子がこちら。
▲ 農家民宿・しいたけ小屋「ひろ吉」さんの家の前で。しいたけのピザが有名。
▲ 古本ヌーヴェル・メールはこんな感じ。地べたにちゃぶ台スタイルです。左端に小さく見えるのが店の看板です。
▲ 「かく」バックナンバー+『おとはきこえ』を配置。お菓子も振舞いました。ほとんど食べてもらえなかったけど。
▲ 他の方のお店の写真をあまり撮っていないのですが、こちらは金沢からお越しの「でっぱウサギ」さん。
さらに、なんと、ぼくの『おとはきこえ』を買いにいらしたお客さんがいらっしゃって、「かく」全バックナンバーと合わせてお渡ししました。本当にありがたいことです。最近遠くから移住してきた方で、活字中毒なんだとか。お口に合うかわかりませんが、買っていただいたことには感謝です。
その他にも2名、『おとはきこえ』を買ってくださった方がいて、合計3冊の売り上げがありました。有料の「かく」第8号も(数は忘れたけど)売れて、古本と合わせて、6000円ほどの売り上げでした。
売り上げもいいですが、このイベントに出るといろんな人と出会えるのが楽しいと思っています。『おとはきこえ』目当てでいらした方をはじめ、でっぱウサギさんはぼくと母校(大学)を同じくする方でしたし、同じ建築学科出身の若者(珠洲で家具を作っている)とも話せたし、毎度の顔なじみの方々とも話せたのが楽しかった。
次の珠洲の一箱古本市は、夏に木の浦海岸で開催される予定です。それもお楽しみに。
今度の目標は、金沢の一箱に参加すること。これから情報を集めます。
今日のは珠洲ネタとして書きました。
最後まで読んでくださってありがとうございました。