ホーム・アンド・ジャーニー

ふるさとの珠洲(すず)と、そこから出てそこへと帰る旅にまつわるあれこれ。

マナリにて

 
 今回のインド旅の3分の2が終わろうとしています。インドでの生活にも慣れてきました。無愛想な接客にはまだ慣れないけど…。
 
 Part.2はマナリという都市。都市というか町。人口は8000人ほどらしいです。
 観光産業で成り立っているらしく、町は観光客と見受けられる人たちでごった返しています。それも、インド国内の人がほとんどで、1割くらいが欧米から、アジア人はまったくといっていいほど見かけていません(よっぽど珍しいのか、一緒に写真を撮ってくれと頼まれたことも…)。
 ここには前回のダラムサラからバスで11時間ほどかけて来ました。直線距離は150kmほどだけど、ヒマラヤを迂回して来たので、それくらいかかりました。もちろん、日本の高速道路みたいな道はありません。でも思ったより悪路ではなくて、比較的安定していました。

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地図でいうとこの辺り
 
 そしてここ、マナリは温泉があることで有名です。それもちょっと変わっていて、寺院の境内にあるのです。名を日本語で「温泉寺」という。
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この地域独特の木造?の寺院 温泉は少し奥にある
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わりと小さな温泉
 海水パンツを持ってこなかったので、足を浸しただけですが(温泉には変なのが浮いていたし…)、海外での温泉というものにテンションが上がりました。
 この寺院もそうなんですが、ここ、ヒマーチャル・プラデーシュ州の建築はとても独特なんです。そもそも今回のインド旅の目的がその建築を見て回ることなんですから。
 ちょっと変わっています。
 まず、民家がこんな感じ。
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 これが民家というのがいまいちピンとこないですよね。寺院のよう。だけど、普通に洗濯物とかが干してあったり、おじさんがくつろいでたりしていて、生活感丸出しだったので、まぎれもない民家です。まあ、古民家といったところでしょう。
 見てのとおり、縞縞模様の基部にバルコニーのように木造の回廊がぐるりと回っています。おそらく部屋を取り囲むようになっているのでしょう。連続アーチの装飾もかわいいです。この家がたまたまこうなっているのではなく、本当に他の家もこの形式です。
 また、面白いところは、その基部。2枚目の写真のように、木と石が交互に重ねられていて、ウエハースのよう。これは本当に面白いなと思いました。解説書によると、木材が豊富にありすぎるためにこのような不経済な使われ方がされているのだとか。確かに日本みたいに軸組構造にしたほうが経済的ですね…。
 木の部分の彫刻もどこも凝ってる。
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 観た建築(主に寺院)は以下のとおり。木造だけではないですが。
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ハディンバ寺院
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マヌ寺院
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リプラスンダリー寺院
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ガウリー・シャンカラ寺院
 で、明日からPart.3のシムラというところに行き、同様におもしろ建築を観て回る予定です。
 マニアックな記事ですが、お付き合いいただけると嬉しいです。
 簡単なレポートでした。