最終回のみ読みたい方はこちら。 www.nouvellemer.jp 1 「お兄ぢゃん、おもしれえ時計してっなあ」 遠野駅の駅舎を出ると、すぐに声をかけられた。声の主は客待ちのタクシー運転手のおじちゃんで、花壇に腰掛けて暇そうにしている。隣には同業者が煙草をふか…
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