ホーム・アンド・ジャーニー

ふるさとの珠洲(すず)と、そこから出てそこへと帰る旅にまつわるあれこれ。

山陰へ

 
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 来週から1週間ほど、青春18きっぷの旅で、山陰に向かいます。
 きっかけは、酒井順子さんのエッセイ集『裏が、幸せ』を読んだこと。
 「裏日本」のことを書いたもので、その中の鳥取について書かれていた章に引っかかって。
 本については、過去の記事を参照です。
nouvellemer.hatenablog.com

 酒井さんはこの本で、鳥取の街のことをえらくいいように書かれていて、ぼくも興味が湧いたのです。
 読むと、かつての民藝の時代を色濃く残していて、今でも若手の焼き物作家、窯元なんかも多いのだとか。吉田璋也という人が、40年代、民藝運動に感銘を受けて、鳥取民藝美術館を作ったのだそうです。
 その影響か、そういった「モノ」の並ぶ街のセンスもよくて、見て、歩いて楽しい、みたいなことが書かれていました。もしかしたら、女子ウケする、かわいい世界なのかもしれない。
 そのエッセイに触発されて、今までスルーしていた鳥取に行ってみよう、と思ったのです。
 山陰〜山口〜山陽には何度か行っているけど、鳥取はスルーしていたのです。砂丘もわざわざ行こうとは思わないし、というか砂丘以外に思い浮かぶものがない。島根は出雲大社とかあるけれど、鳥取はあんまりイメージがつかないという印象でした。
 でも、以前から米子の植田正治写真美術館にはずっと行きたいと思っていたし、米子からちょっと行った安来(島根)の足立美術館も気になっていた。それで、夏の18きっぷの旅で鳥取を主に攻めようと思ったのでした。
 本当は、途中の豊岡(兵庫)で植村直己冒険館に寄りたかったけど、予定していた日が休館日だったので、ノンストップで鳥取まで。珠洲から鈍行でも、ぎりぎり1日で行ける範囲です(の予定)。
 しかし、5泊6日の予定で、そのうち移動が3日なのだけど……。
 ただ、移動といっても、これまた本で書かれていた「因美線」に乗ってみたいというのもあります。
 因美線は、鳥取と岡山を結ぶ(縦断する)線。因幡と美作なので、因美。
 ぼくは以前に、また別の、米子と岡山を結ぶ伯備線に乗ったことがあって、それがすごくよかったので、次は因美線だと(にわか乗り鉄)。
 ということで、旅のお楽しみポイントは、以下のとおり。

 砂丘は行けたら行きます。鳥取に行って砂丘に行かないというのは、インドに行ってタージマハルに行かないみたなものだろうかと思うのですが、いまいちそそられない(ぼくは2度のインド旅でどちらもタージマハルに行ってない)。
 またちょっとしたレポートはここで書こうと思います。

※ 以前の新潟、ミティラー美術館の旅の旅行記は、この山陰旅と一緒に「かく」にまとめる予定です。よろしくお願いします。