ホーム・アンド・ジャーニー

ふるさとの珠洲(すず)と、そこから出てそこへと帰る旅にまつわるあれこれ。

スモール・キャピタルとはなにか?

 

 今日はぼくの活動について書きたいと思います。

 突然ですが、ぼくは、2011年の冬に詩を書き始めました。

 なぜ書こうと思ったのか。それに特に理由はないのですが、ぼくは大体がそんな感じなので、あまり深く考えたことはありません。みんなも多かれ少なかれ、そういうところはあるんじゃないかと思いますが。

 強いていうなら、その当時ぼくは安部公房という作家にはまっていて、彼は小説家・劇作家なのですが、ぼくもこんな作品を書けたらいいな(無謀にも)と思い、暇だったぼくは文章を書き始めたのです。しかし書いているうちに、……これって詩なんじゃないか? と思い、改めて詩として書いてできたのが、初めての詩「魚」というものでした。

 それ以降、似たノリで詩を何篇か書いていました。そして必然的に湧いてくる思い。そう、本にしてみんなに読んでもらいたい。

 当時(から今も付き合いのある)の友達も小説を書く人でした。そのときぼくは東京に住んでいて、彼はぼくと同じ地元の能登だったのですが、彼と話し合って、本を作ることになりました。ネットで原稿をやりとりして、ぼくがパソコンで小冊子にするのです。当時、ZINE(ジン)というのが流行っていて、デザインや絵も含めて、それぞれの作家さんたちが思い思いに小冊子を作り、無料で配布するという文化があったのです。それで、ぼくと友人で文芸本を作り、配布しようとなったのです。

 そのとき、その小冊子の名前を「かく」としました。詳しい由来はそのものの扉文にあるのですが、簡単にいうと、「かく」に書く、描く、客、画、核…などを含意させ、その行為によって生まれる、書き手・読み手・読んでない人の間での流れの変化こそが「かく」ことの醍醐味だという思いを込めました。

 同時に、それは文学の同人になるのでその名前を「双芸舎(そうげいしゃ)」としました。実はそれは、以前からぼくとその友人でやっている名前で、二人で本を作るのは初めてではありませんでした。ぼくは昔から写真をやっていて、ぼくの写真と彼の文章で本を作ったことがあって、写真と文筆2つの芸ということで「双芸舎」と名付けていたのです。で、その名前を「かく」でも使用することにしました。

 「かく」第1号がこちらです。

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 双芸舎の執筆陣は途中1人増えて3人になり、そして1人抜け2人抜けて、結局今はぼく1人でやっています。

 で、今は名前も変わって、「スモール・キャピタル」としてぼくが運営しています。HPはこちら。

www.small-capital.com

 活動紹介ついてにいうと、HPの「新刊情報」を見ていただくとわかると思いますが、今度、このスモール・キャピタルから、ぼくの詩集を出そうと思っています。「かく」に載せたものや新作をまとめてひとつの本にします。それについての詳しいことは、また明日にでも書こうと思います。長くなるので、この辺で。

 というわけで、昨日はインド旅行記を書いて本にしたという話をしましたが、ぼくは文章を書いていて、こういう活動をしているということだけで。こっちを先に話すべきでした。話が前後してすみません。

 最後まで読んでくださってありがとうございました。