ホーム・アンド・ジャーニー

ふるさとの珠洲(すず)と、そこから出てそこへと帰る旅にまつわるあれこれ。

インドを旅したことについて

 

 旅人はみな、インドを目指す。

 

 このブログのタイトルは「ジャーニー」であって、「トリップ」や「トラベル」ではありません。

 一般的に、Tripは「(短い)旅行」、Travelは「(普通の)旅行、旅行する」ということなので、「(長い)旅」を意味するJourneyとは少し違うようです。

 とはいいながら、ぼくの過去のインド旅行は2週間程度だし、行きの便も帰りの便も決まっているので、Trip、Travelといったほうが適切かもしれませんが、自分では、旅は始まりと終わりがきっちりと決まっているわけではない、幅を持った曖昧なものと思っているので、あくまでJourneyだと思っています。

 それに、「旅行」よりも「旅」という言葉が好きです。旅行というと、すでにかたちの決まっているものに自分を当てはめるようで、なにが起きるかかわからない旅とはイメージが違います。事実、ぼくの初めてのインド旅はちょっとトラブル(簡単にいうと、チベットの山で足止めをくらい帰国できなかった)があったので。

 インドには2度行っています。本当に好きな人は毎年行っている人もいますが、羨ましい限り。ぼくもできればそうしたい。いや、住みたい。

 なぜそれほどハマったのか、そもそもなぜインドに行こうと思ったのか、このブログではインドを中心に旅のことを書こうと思っていますが、今日はさわりだけでもと思います。

 

 もしかしたら、インドというといかがわしい、あやしい、スピリチュアル、ヒッピー、汚い、というイメージがあるかもしれませんが(最後は事実ですが)、ぼくはあまりそういう系統でインドを目指したわけではなく、ただ一人でインドという土地を見てみたいと、そう思ったというのがシンプルないい方です。ただ、宗教的なことに興味があったのは確かですが。

 今でも覚えているのですが、18歳のころ、大学生として一人暮らしを始めたぼくは(自由な時間を手に入れたぼくは)、旧来の友人に「おれはインドに行くよ」と宣言したのを覚えています。ただ行くよ、と。具体的なきっかけはわかりません。理由もなく、いつか行くことを宣言しました。今でも、本当の出会いとは理屈抜きのものだとは思っています。

 しかし学生時代にその夢は叶わず、途中で様々な影響を受けながら、それが実現したのが10年後の2014年のことでした。単純にお金がなかったのと、建築学科というのは結構忙しくて休みがあまりない、というのが理由ということにしておきましょう。働くようになって、自分のお金が貯まったことで、そして2週間の夏休みがあるという魅力的な就職先のおかげで、インドに行けたのです。

 さてどこに行こうかと考えたとき、

 「インドでなければ意味がない」

 そう思っていました。

 ここにそのことを書こうとしても、自分でも一言ではいえないので、つらつらと書いていこうと思います。長い目で見てください。

 結果をいうと、その2度のインド旅行を旅行記として、それぞれ本にしました。初めての記事(下記参照)にも書きましたが、ぼくがやっているスモール・キャピタルから「別冊 かく」として出版して、無料で配布しています。

www.nouvellemer.jp

  その2冊がこんな感じの本です。乙脇康彦がぼくの本名。

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 1度目の旅行記が『ナニサガシテルノ? −インド滞在記』、2度目が『意味がなければインドカレーはない』として、70ページほどの小冊子となりました。

 別サイトから電子版がダウンロードできます(1号がこちら。2号がこちら)。 

 このブログでも、小出しにしながら掲載しようと思いますので、別に今すぐ読んでくださいとはいいません。

 ということで、インドを旅して旅行記を書きました、という宣伝だけになりました。そしてインドとはぼくにとって特別な場所だということくらいが伝われば、今日はそれでいいかなと思います。

 これからまた、ちょくちょく書いていこうと思います。

 最後まで読んでくださってありがとうございました。