ホーム・アンド・ジャーニー

ふるさとの珠洲(すず)と、そこから出てそこへと帰る旅にまつわるあれこれ。

東北に行ってこよう

 

 ここのところずっと、ああ、旅に出たい旅に出たい、とばかり考えて悶々としています。

 地方を巡る一人旅は、考えてみれば4年ほどしておらず、遠くへ行くといえば東京かインドでした。地方に行っていない。ああ、地方に行きたい。

 名もない駅前の定食屋でカツ丼を食べたり、来るかどうかわからないバスを待ったり、地元の高校生の方言を聞いて笑ったり、ああ雨かよと嘆いたり、海辺で孤独を気取ったり、持ってきた文庫本がリュックの中でぼろぼろになったり……

 そんな旅がしたい。名所名跡も周るけど、その他、みたいな時間も一緒に楽しみたい。

 

 というわけで、今度、東北をぐるっと周る旅に出ようと思っています。

 今のところの計画を図示するとこんな感じ。

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 珠洲
 ↓
 新潟:母校・住んでいたところをうろついて思い出に浸る
 ↓
 山形:羽黒山宝珠山立石寺(山寺)
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 秋田:濃厚民族?
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 青森:太宰治生家(斜陽館)、恐山
 ↓
 岩手:遠野、平泉
 ↓
 宮城:松島、海岸沿い

 

 珠洲から高速バスを乗り継いで新潟へ。ここにぼくの出た大学があって、所属していた部活(写真部)の部室に行って先輩ぶってみたり? 長いこと訪れていないので、街もどんな風に変わっているか、見てみようと思います。いろんなことがあった青春時代。その街に久々に。なんともいえない気分になりそう…。

 山形では、芭蕉の辿った足跡を巡ってみたい。ガイドブックをぱらぱらと見ていて、立石寺(通称山寺)というところを知って、これは行かねばならないと直感しました。それから、東北旅のことを話した知人(料理人)に、「この蕎麦屋に行ってほしい」と言われたところがあります。あらきそばというお店で、立石寺とも近いようです。

arakisoba.com

 秋田には行きたいところがあって、これからアポイントを取るところです。行けなくても、秋田の夜を楽しんでみようと思案中。

 青森にいちばん長く滞在するかもしれません。実は青森には行ったことがなくて、行きたいところが沢山。上図の金木とあるのは太宰治の生家で、「斜陽館」という名前で公開されているところです。観たい建築もいろいろ。そしてメインは恐山! ウーン…。

 岩手では遠野と平泉。柳田国男の世界、そして奥州藤原氏義経の歴史を訪ねて。

 宮城では再度芭蕉を。ちなみに「松島やああ松島や松島や」という句は芭蕉のものですらないようです(そもそも季語は?)。話は変わりますが、ぼくは2011年の4月に宮城を訪れています。震災からわずか1ヶ月。その現場をこの目で見てみたくて行きました。津波の爪痕がまだ残る、生々しい街を歩いたことがあります。それから6年後の再訪。そのときは行けなかった石巻とか気仙沼にも行けたら。

 その後、福島に行く予定はなし。予算の関係です。仙台から金沢に高速バスが出ているので、それに乗って帰る予定です。

 これが今のところの予定です。ちょっと全部実現させるとなると弾丸ツアーになりそうですが、あまりきつきつに決めないで、ゆるっと旅ができればと思います。10日間くらいの旅になりそうです。

 

 ああ、この旅の計画を立てて、あれやこれやと思いを巡らす時間。大好きな時間です。

 計画どおりに旅程をこなすのはあまり好きではないけれど、計画を立てるのは好き。旅好きあるあるじゃないでしょうか。

 時期は5月下旬を予定。

 これほど大掛かりな旅はかなり久しぶりなので、どきどきとわくわくが今の日常です。

 その過程もこのブログでライブ中継(ビデオとかじゃなくてただその日の終わりに書くだけ)する予定なので、よろしくお願いします。

 最後まで読んでくださってありがとうございました。